正解はA ウマです。





我々人類が汗をかいて体温調節をしているので、他の動物でも一般的と思われがちですが、発汗による体温調節は、哺乳類の中でもヒトやウマなどの限られた一部の種でしか行われていません。

イヌ科の動物にはほとんど汗腺がなく、足の裏に小さな汗腺を持つだけだそうです。体温が上がりそうになった時は、長い舌を垂らして激しく呼吸することで舌に付着した唾液を汗の代わりに蒸発させて放熱します。

ゾウやウサギなどは大きな耳を動かして、耳やその周辺に集中した血管を風にさらす事で体温調整を行っています。

チンパンジーの場合、ヒトが全身に保有しているエクリン腺という汗腺の存在は確認されているようですが、ヒトと同じように体温調整に有効な放熱手段として活用しているという報告は見当たりませんでした。 ヒトの祖先が暮らしていた炎天下のアフリカのサバンナよりも、チンパンジーの暮らしている森林の中の木の上の方が涼しくて快適なのかもしれませんね。

ウマの仲間は、ヒトとは違い、エクリン腺ではなくアポクリン腺という汗腺から大量に発汗して、運動時の体温上昇を抑える能力があるとされています。 競馬場などで、白い泡のように見える汗をかいた馬を見ることができます。

ライオンなどのネコ科の肉食獣は瞬発力があり短距離走は得意ですが、汗をかかないのですぐに体温が上がってしまうので長距離走は苦手なようです。 ヒトやウマは発汗することで、気温の高い環境でもマラソンのような長距離走や激しい運動ができる能力を備えているようです。


参考WEB
汗: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%97
恒温動物;
https://ja.wikipedia.org/wiki/
%E6%81%92%E6%B8%A9%E5%8B%95%E7%89%A9


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